「爆裂超弾リボルバー翔 〜処女膜狙い撃ち〜」

 

栗本アキラ 著

 

 

第1章

 

 それは夏の暑い日のことだった。

住宅街から少し離れた場所に、森を伐採して山を削った場所があった。何かの施設を建設する予定だったのか、土地の端の方に土台の一部はできていたが、そこから先の工事は行われていないようだった。

その裏手にはちょうど私立の学校があり、おかげで放課後の生徒達には格好の遊び場となっていた。

今日も何人かの子供がいくつかのグループを作っていたようだ。

しかし、人が集まれば必ず衝突が起きるのも大人の世界と変わりはなかった。

「おら、おらっ!チビどもは今すぐ場所を空けろ!この牛島公太様がここを使うんだからよ!」

大人顔負けの大柄な男子が、そこで遊んでいた低学年の生徒たちを追い払っていた。牛島公太(うしじまこうた)という学内でも有名な乱暴者である。

「おら、早くどかないと、こいつを食らわすぞ!へへへっ」

見ると公太の左腕には何やらSF映画に出てくるハンドガンのようなものが装着されていた。プラスチック製の玩具のようだが、その極太の銃口を低学年の少年の一人に向けながら高笑いしていた。

バトミントンをしていたその子供は、ラケットを持ちながら震えていた。どうやら怖くて動けないようである。

「ちっ!こいつめ!」

(バシュッ!)

空気の弾ける音がしたかと思うと、公太の左腕から青い網目状のプラスチックボールが発射された。そしてそれは真っ直ぐに震える少年へと飛んでいったのだ。

「わぁっ!」

少年は驚いて思わずラケットを振り回した。しかし、それがうまい具合にボールに命中してしまったのだ。そして綺麗な弧を描いてボールは工事現場の策の中へと消えて行ってしまった。

「あああっ!てめぇ、何しやがる!」

「うっ・・・うっ・・・ぐすっ・・・」

予想外の出来事に公太は少年をどやしつけるのだった。

「どうすんだよ!俺のプラボール!お前、取ってこいよ!!」

「うえーん・・・」

公太は、がっちりした体格で、将来関取にでもなればいいのではと思うほどの巨体をしていた。そんな大柄の男子から睨みつけられ、低学年の少年はすっかり怯えきってしまっているようだ。

そんな時だ。公太の顔面に先程と同じプラスチックのボールが命中したのは。

「うおっ!?」

思わず公太が仰け反った。そしてその額にはクッキリと青い塗料で網目の模様が浮かび上がっていたのだった。

「やりぃ!命中ーっと」

「むおっ!だ、誰だ!」

顔を押さえながら、怒りに燃えた公太が声のする方を睨みつけた。

「公太ぁ!おれの弟分に何してんだよ!」

「なああぁぁ!おまえかぁー!、翔ぉぉぉ!」

公太の前に颯爽と現れたのは、間段翔(まだんしょう)という名のこれまた学内一の問題児であった。

「へっへっへー!」

翔は公太と同じような玩具を左腕に装着していた。どうやらこれで公太を撃ったらしい。

そして銃口を公太に向けながら不敵な笑みを浮かべながら詰め寄って行くのだった。

「ちょっと!翔!何やってんのよ!」

「ぐへっ!?」

そんな時、いきなり翔の後頭部を思い切りぶっ叩く少女が現れた。

「いてて・・・。な、なんだよぉ、理香・・・!」

翔が頭を押さえながら見上げると、そこには髪を左に小さく跳ねさせたサイドポニーの小柄な美少女が腕組みして立っていた。

彼女の名前は神崎理香(かんざきりか)という翔と同じクラスの女子である。赤いミニスカートに水色のタンクトップを着こなした女の子だ。小麦色に焼けた肌が彼女の快活さをよく表していた。

「翔!無闇にボールを人に当てるんじゃないって、いつも言っているでしょ!」

「リ、リボルバーは人に当てるゲームだろうが!」

「それはお互いにゲームを同意した後の話でしょーが!」

「だ、だってよぉ・・・公太のやつが直也に・・・!」

直也(なおや)とは、先ほど公太に苛められていた少年の事のようだ。どうやら翔の子分のような存在らしい。

しかし口では理香に勝てないのか、翔はなにやらブツブツ呟くだけだった。翔と理香は同い年のようだが、小柄な理香よりもさらに背の低かった翔は、姉に怒られる弟といった感じだ。

「とにかく、リボルバーゲームを遊ぶなら、ちゃんとルールを守りなさいよね!」

「チッ・・・!」

捻くれた顔でそっぽを向く翔に、理香が怖い顔を近づけた。

「わ、わかったよぉ・・・。なんだよ、スカートなんか穿きやがって、似合わないっつーの・・・」

「なっ・・・、なんですってぇー!」

翔のボソッと言った一言に理香の頭に血が上ったようだ。確かに理香は今までほとんどショートパンツしか穿いたことはなかった。しかし、たまたま来ていた親戚の叔父に無理やり新しい衣服を押し付けられ、本当にひさしぶりのスカートだったのだ。

「わっ・・・私だって、好きでこんなの・・・!」

「うわ!や、やめ・・・!」

理香は翔の髪の毛を引っ掴むと思いっきり引っ張り上げるのだった。叔父からはもっと女らしくしなさいと、散々説教を受けたばかりだったので、ちょうど理香も怒りの矛先を探していた所だった。

「いつもの服はみんな捨てられちゃって・・・あんなの横暴よ!!」

「いてっ・・・いてぇ!お、俺に当たるなよぉ!」

そんな2人のやり取りを見ていて、怒りの収まらないのが公太である。

「うおいっ!てめーら、何くっちゃべってやがる!!」

どすどすと地響きを立てるように迫ってくる公太に、理香がキッとした目を向けた。

「うるさいわね!あんたも小さな子供をいじめてるんじゃないわよ!」

「なにぃ!」

頭に来た公太が理香に掴みかかろうとした時だ。

「公太さん!」

不意に後ろから公太を呼ぶ声が上がった。

「あ?なんだー?」

「公太さん、電話ですよ」

そう言って公太の取り巻きの一人が携帯を差し出した。どうやら荷物持ちをやらされていたらしい。少年から携帯を受け取ると、公太は何やら話し込んでいた。そして電話を切るやいなや舌打ちしたのだった。

「くそっ!親父に呼ばれちまった・・・。おい!翔!俺のボールをちゃんと取って来ておけよ!お前の子分のせいなんだからな!」

そう言って公太は家の方に駆けて行った。何やらすごく慌てているようだ。

「何言ってやがる!そんなの知るかよー!」

あかんべーをする翔だったが、直也に泣きながら袖を掴まれ、出した舌を引っ込めずに固まっていた。

「翔にーちゃーん・・・ぐすっ」

このままボールを取りに行かなかったら、また公太にいじめられると思ったのだろう。直也は翔の袖を離そうとしなかった。

「わ、わかったよ。行けばいいんだろ、行けば!ちょっとここで待ってろ」

ようやく観念したのか、翔は立ち入り禁止の工事現場の方に嫌そうに歩いて行った。

「ちょっと、翔!待ちなさいよ!」

見かねた理香がその後を追った。また問題を起こさないかと心配したのだ。翔の巻き起こすトラブルは日常茶飯事で、いつも収拾しているのが理香の役目となっていた。かなり損な役回りである。

ロープを張られ、立ち入り禁止と書かれた札を跨いでズンズンと中に入って行く翔を、呆れ顔で理香は追いかけていた。

そして石段をゆっくりと登り、2人でそーっと顔を覗かせるのだった。

「なんだ、お前らぁ!」

運悪く、作業服の男達が正面に集まっていて、一瞬で見つかってしまったようだ。

「ちっ!めんどくせー!」

こそこそするのが性に合わない翔は、石段を駆け上がって男達の前に踊り出たのだった。

「おっさん!この辺にこんくらいのボールが飛んでこなかったか?」

「なにぃ?」

翔の不躾な物言いに、普段からこの辺りで遊んでいる子供達に良い印象を持っていなかった男達の怒りが爆発した瞬間だった。

野球やサッカーボールなどが飛んできて、作業現場が荒らされたのは1度や2度ではなかったのだ。男達はただでさえ工事が滞っていてイライラしていた。

「このガキ!ふざけやがって!」

恰幅のよい、中年オヤジ達が翔の前でその太い腕を振り上げるのを見て、理香が慌てて飛び込んだ。

「ちょ、ちょっとぉ!」

2人目の侵入者に、男達の怒りの視線が今度は理香に向けられた。また同じような邪魔者が来たと思ったらしい。

「ああ?入ってくるんじゃねぇって言ってんのが・・・!」

男の一人が理香に罵声を飛ばしかけた時だった。一陣の風が激しく吹き荒れたのは。

「わ・・わわっ!?」

それはかなり強い風だった。顔を覆いながら目に砂が入るのを必死に防ぐ理香だった。

しかしこの時、男達の目は一斉に一つの所に吸い寄せられていた。

理香にとって普段スカートを穿きなれていなかったのが、仇になったようだ。

「おっ?おっ、おっ!」

「ほ・・・ほほぉ・・・」

男達は何やら笑みを浮かべていた。

風は理香の赤いスカートを捲り上げ、その下の白い布地を男達に見せ付けていたのだ。しかも少々小さめの下着だったため、股間にピッタリと張り付いている様子が男達の目をさらに愉しませていた。こうしてヘソまで露になった理香のあられもない姿は、風が吹いている間、たっぷりと男達の目の保養となったのである。

「な、なによ、いまの風は・・・。ん?」

ようやく風が止んだ時、理香は明らかに周りの空気が変わっている事に気付いた。怒り狂っていた男達の顔から嘘のようにしかめ面が消え、代わりにだらしない笑みがこぼれ落ちていたのだ。

「あ、あのぉ・・・?」

理香が不思議に思って話し掛けると、男達は互いを見ながらヒソヒソと話しあった。

「くっく・・・ガキだと思ってたが、太股から腰の辺りがなかなか・・・」

「へへへ・・・ええもん見せてもらったわい・・・」

「それによく見ると・・・ふっふ・・・出るところはちゃんと出ておるようだな」

「おお、そういえば・・・」

男達は理香のゆらゆらと揺れている赤いスカートだけでなく、水色の布を健気に盛り上げている胸にも目を向けていたようだ。さほど大きくはないが、はっきりと分かる2つの膨らみを、にやにやと眺めていた。

「・・・?」

小声で囁く男達の話など聞こえるはずもなく、理香はきょとんとした顔で立ち尽くしていた。まさか、自分の身体が卑猥な品定めを受けていようとは思いもせずに。

「おい、おっさん達!ちゃんと聞いてんのかよ!」

そんな妙な雰囲気の中、翔が痺れを切らしたように声を上げた。翔からは後ろにいた理香の痴態は見えなかったらしい。

「ん?ああ、ボールね・・・?」

「ボールって野球かなんかのボールか?」

男達が何となく締まらない顔を見合わせた。

「野球じゃねーよ!こいつのプラボールだよ!」

翔はそう言うと得意そうに左腕の玩具を見せつけた。

「なんじゃ?これは?水鉄砲か?」

年配の男にはそう見えたらしい。

「おっさん、リボルバーを知らないのかよ!ここにこの弾をいれてだな・・・」

翔は男達に玩具の説明をしだした。リボルバーとは最近この町で流行っている子供向けのサバイバルゲームの道具なのだ。

プラボールとはその弾で、ゴルフボールより少し大きめなサイズで、プラスチックの網で覆われた中が空洞のボールである。その内部に特殊な塗料を仕込む事ができ、身体に当たった時に色が付く仕掛けになっていた。軽いので当たっても怪我の心配はないらしい。

これらを使用したリボルバーゲーム、略してリボゲーが一部の子供たちの間で徐々に広まりつつあったのだ。

「へぇ・・・最近のガキどもの遊びか。わしの子供の頃はパチンコを作ってドングリの弾を飛ばして遊んだもんだが・・・」

「しかし、こんなんでちゃんと的に当たるのか?」

その言葉に翔がいち早く反応したのだった。

「おっさん達、俺のコントロールを舐めるなよ!見せてやるぜ!おい、理香!」

「へ?」

翔は理香に近くに転がっていたバケツを手渡した。

「なにこれ?」

「そいつを頭の上に乗せてここに立ってろよ!」

そう言ってバケツを理香に渡すと、男達の間を通り抜け作業小屋の所まで駆けて行くのだった。

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」

「いいからそこでバケツを頭の上に乗せて立ってろって」

「もぉっ!勝手なんだから!」

理香は翔のやりたい事を察知したらしく、しぶしぶ言われたように頭の上にバケツを乗せるのだった。

「いいか、おっさん達!良く見ておけよ!」

「翔!ちゃんと塗料は抜いておいてよ!」

「わかってるって!動くなよ、理香!」

翔は左腕のリボルバーを構えると、右手で発射スイッチを軽く叩いた。

(バシュッ)

空気の弾ける音とともに、青いボールが真っ直ぐに理香の方へ向かっていった。そして、軽く弧を描きながら、理香の頭上のバケツに綺麗に入ったのだ。

「ほお・・・あんなに遠くから」

「当てるんじゃなくて、入れやがった」

男達も少しは感心したようである。

「へっへー。まだまだこれからだぜ!」

気をよくした翔が、さらに連続で弾を発射した。1つは右から弧を描き、1つは左から弧を描いてどちらも見事にバケツにインしたのだ。

「そしてこいつが、俺様の超必殺技・・・!」

そう言って、狙いを絞った翔が放った弾は、低い軌道を飛んでいった。そして、理香の直前で一気に跳ね上がるように上昇し、ストンとバケツの中に落ちたのである。

「お?」

「おおー!」

男達から歓声が上がった。

「へへっ。見たか、おっさん達!」

得意げに誇る翔だったが、男達が感心したのは翔の腕の方ではなかった。下からボールが理香の身体をかすめる時、その風圧で理香のスカートの裾を大きく上に揺らしたからである。

ボールがかすめた勢いに、理香も思わず目を閉じてしまったので、その事には気付いていないようだった。

「ちょっとぉ、気をつけなさいよね!」

「大丈夫だって。俺の腕を信じろよ!へへっ」

翔の位置からもスカートを捲っていた事は遠くて分からなかったらしい。そんな翔に男達が声を掛けた。

「お、おい、坊主!すごいじゃねーか。もっとやって見せてくれんか?」

「特に最後のやつ・・・下からビュウって奴な。あれがもっと見たいのぉ」

「へっ・・・しょうがねーなー」

誉められていると勘違いした翔が、わざと嫌そうな顔を見せながらリボルバーに弾を込めはじめた。やる気満々のようである。

そして男達は理香の前であぐらをかいて陣取っていた。なにやら目をギラつかせながら。

「?」

理香もなんとなく異様な空気を感じていたが、男達の考えている事までは分からなかった。

「おっと、嬢ちゃん。そこには測量の印があるから、ちょいと足をどけてくれんか?」

そんな時、男の一人が注文をつけてきた。

「え?あ、はい」

見ると、確かに足元に何かの印が書いてあった。理香は特に疑問も持たず、その印を避けるようにして足を開いた。

「こ、これでいい?」

「お、おお・・・そうだな、もうちょっと足を開いて立ってくれんか?」

「は、はい・・・」

素直にさらに足を開く理香だったが、それを見て男達の顔がさらに綻んだ事に気付かなかったのだった。

「よーし、いっくぜぇぇ!!」

そうしている間に翔の準備が整ったようだ。

「お、おお、坊主!下から行くすごい奴な。あれを頼むぞ!」

「へっへー。りょーかい!よっく見てろよぉ、おっさん!」

「おおよ、じっくり見ているぞ!へっへっへ・・・」

そして構えた翔のリボルバーから勢い良く弾が飛び出したのだった。

それは見事に低い弾道を見せながら、先程よりもさらにきわどく理香の身体を下からかすめて行った。その迫力に理香も目を開けていられないようだ。

「ふほほっ!」

「おおっ!」

それは男達の期待通りの結果となった。ボールの風圧で理香の赤いスカートがふわりと持ち上がり、あぐらをかいて座っている男達の目に、再び白い布地を見せ付けてくれたのである。

しかも、今度は足を大きく開いて立ってくれているので、下から見る男達には眼福の極みとなっていた。

「よぉーし、まだまだぁ!」

そう言って翔が次々に弾を発射した。すべて下からの弾道である。

「おおっ・・・いいぞ、坊主!ひっひっひ・・・!」

「うほほー。いけいけ!」

発射された弾は、理香のスカートを何度も持ち上げてくれた。その度に赤い布地の下から白い下着をチラチラと露にさせて男達の目を愉しませていたのだった。

「よーし、これでどぉだー!」

今度は連続で弾を発射した。絶え間なく連射したので理香のスカートは浮き上がったままになるほどだった。無論、理香は目を閉じていたので全く気付いていないようだ。

「うほぉ・・・これは!」

「ひっひ。いい眺めだわい」

小麦色によく焼けた理香の太股が、白い下着を一層白く見せていた。それが大きく開いた股をピッチリと包み込んで、下から男達に舐めるように見られていたとは、当の理香には思いもよらない事だった。

そんな時、連射の最後の弾が発射された。しかしその時、翔はわずかに眉を歪ませたのだった。

「やべ・・・いまの弾、練習用に仕込んだやつだった・・・」

最後の弾は同じように低い弾道だったが、上昇の度合いが違っていたのだ。それは理香の浮き上がったままのスカートの中を目指して飛んでいった。

「あううっ!?」

理香が思わず声を上げた。下からボールが理香の股間を直撃したのだ。これを見て喜んだのが男達である。

理香の股間を凝視する中、そこへ食い込むようにしてボールがヒットする瞬間を見ることができたのだ。しかも、可愛い喘ぎ声?まで聞けたので男達にとっては言う事のないアクシデントだった。

「わ、わりぃ、理香。練習用に水を仕込んだボールを使っちまった。あはは・・・」

普段は塗料を入れるのだが、重さを合わすために水を代用しているらしい。そのため空のボールと重さが異なり翔は照準を誤ったのだ。

「翔ぉぉぉ!」

近寄って水入りボールを拾う翔に、怒った理香がバケツに入ったボールをぶつけ出した。

「わわっ。や、やめっ・・・なくなったらどうす・・・!」

「うるさい!」

ボールを翔に投げる理香だったが、翔はそれを見事にキャッチしていった。翔達リボゲーマーにとってボールとはよほど大事な物らしい。

そうして、最後のボールをキャッチした翔は、理香の剣幕に恐れをなして、さっさと退散してしまうのだった。

「ちょっと!公太のボールはどうすんのよ!」

「へっへー。理香に任せた!」

そう言ってダッシュで逃げていく翔を、理香は悔しそうに眺めていた。

そんなやり取りを後ろであぐらをかいたままで眺めていた男達だったが、その中の一人が理香に声を掛けたのだった。

「おい、嬢ちゃん、探していたボールってこれじゃないか?」

どうやら男の一人が持っていたらしく、理香の方に転がしてよこしたのだった。

「あ、ありがとう・・・」

そう言って理香はボールを取ろうと片膝をついた。

「むほっ!」

「うははっ・・!」

その途端、男達から異様な歓声が上がった。

「ん?」

大きく片膝を上げて座ったので、正面に座っていた男達から理香のスカートの奥が丸見えになってしまったのだ。

しかし理香はきょとんとした顔を見せるだけだった。

「え・・・え・・・?」

理香は男達の視線の先に全く気付いていないようだ。いまだに普段のショートパンツの感覚が抜けないのだ。男達がこぞって理香の正面に回って来ても、白いクロッチに覆われたむっちりとしたドテの部分を男達の視線に晒したままになっていた。しかも悪い事に、理香の不運はそれだけではなかったのだ。

「ほれ、そのボールでいいのか?ひっひっひ・・・」

「あ、はい・・・」

それは確かにリボルバーのボールだった。多分これに間違いないだろうと理香は思ったが、ボールを手にとってじっと網目の中を見てみた。多分、公太の名前が書いてあるはずなのだ。

「ところで、お嬢ちゃん」

「はい?」

ボールを覗き込みながら、理香は返事をした。

「さっきは、ボールがぶつかって大丈夫だったかね?ひひひ・・・」

「ええ、平気だよ」

「へへへ・・・い、痛くなかったのかな?」

「んー・・・ちょっと痛かったけど・・・別に・・・」

ボールに見入っていて、理香は男達のいやらしい視線に気付いていなかった。

「水が・・・は、入っていたのかのぉ?ふっふふう・・・!」

なにやら男達の息が荒くなっていた。

「ええ・・・翔のやつ、後でひどいんだから!」

「ほほぉ・・・そ、それで、そんなに・・・染みて・・・ぐふふっ!」

「おっ、おっ!すっ・・少し透けて・・・割れ目が・・・!」

男達の目が淫猥な輝きを放っていた。理香の股間に当たった時、塗料の代わりに水が飛び散り、白い下着の一番大事な部分をしっとりと濡らしていたのである。そのため薄っすらと少女の恥かしいスジまでも男達の目に捉えられてしまっていたのだ。

「ふぅ、ふぅ・・・!ぐふふっ!」

「はぁ、はぁ・・・メ、メコスジが、くっきりと・・・ひひっ!」

男達の鼻息を妙に思いながらも、理香はようやくボールの内側に書かれた公太の名前を見つけることができたようだ。

「うん、間違いないわ。これね」

そして、ふっと顔を男達に向けたとき、そのあまりに異様な様子にびくっとするのだった。なにやら皆、顔を赤くして息が荒く目がギラギラ輝いていたからだ。

「お嬢ちゃん・・・?」

そんな中、男の一人が声を掛けた。

「な、なに・・・?」

「さっきから、大事なトコロが丸見えになってるぞ?ぐふふふふっ」

「え?」

その言葉に男達の視線の先にようやく気付いた理香だった。

「え・・・きゃ・・きゃあっ!」

理香は立ち上がって、慌ててスカートを手で押さえたが、その様子も男達を愉しませたにすぎなかった。

「ふひひひ。今ごろ隠しても遅いわい・・・」

「しかしさすがに名門の学校だな。純白で結構、結構。ふっふっふ」

「あ・・・・!」

理香は自分の顔がカァーっと真っ赤になるのを感じていた。一番前にいた男など、自分のすぐ前にしゃがんでいたので、かなり近くで見られてしまっていた事になると今更ながら気付いたのだ。

初めて感じる大人の男への例え様のない羞恥と嫌悪感が理香を包んでいた。しかし、このとき理香は単に下着を覗かれただけと思っていたようだ。本当はもっと恥かしい所まで見られていたとも知らずに。

それでも、この異様な空気の中、なにか居たたまれない感じがしてその場を立ち去ろうとした。しかしそんな理香を、男の一人が呼び止めるのだった。

「これっ、礼儀をしらない小娘だな。ボールを返してもらって、ありがとうも言えんのか!」

「あ、ありがとう・・・」

「んんー?声が小さいぞ。それにちゃんと頭を下げんか!」

「あ・・・。ど、どうもありがとうございました・・・」

ペコリと頭を下げる理香に、満足そうな表情を浮かべる男達だった。散々、理香の痴態を見た挙句、最後は下着越しとはいえ透けかかった股間まで拝んでおきながら、逆に礼を言わせたのだから、まったく小気味よいという顔をしていた。

理香は恥かしいやら悔しいやらの複雑な気持ちで元来た道を駆けて行った。男達の笑い声が後ろから聞こえてこなくなるくらい離れた時、ようやく息を切らせながら、土手際のガードレールにもたれ掛かって一息ついた。

「はあ・・・はあ・・・。もぉー、なによ、なによ、あいつら!!」

顔を赤くしながら、理香は憤慨していた。こんなに恥かしい思いをしたのは初めてだったからだ。

しかし理香がもたれ掛かっていたガードレールの下・・・そんなに高くない崖になっていたのだが、そこから何やら物音が聞こえてきたのだ。それも荒い息遣いのようなものを交えて。

「え?」

理香が首を回して後ろの足元に目を向けると、崖下には汚らしい格好をして、ヒゲをボウボウに生やした太った男が理香を見上げていた。

その男の緩んだいやらしい目を見た瞬間、理香はスカートの中を下から覗かれている事に今度は素早く気付いたのだった。

「きゃあ!」

お尻を押さえながら、理香は再びダッシュで駆けて行った。

「もー!信じられない!なんなのよ、いったい・・・!!」

理香は直也の待つ場所まで全力で戻った。そして息を切らせながらボールを直也に見せたのだった。

「こ、これでしょ?はあ・・・はあ・・・・!」

「うん。ありがとう、おねーちゃん」

理香はこれでこの不愉快な一件から開放されたと思い、ほっとしていた。

「あのー、理香おねーちゃん、一緒にボールを届けてくれる?」

「え?」

とうやら一人で公太の家に行くのが怖いらしく、理香について来てほしいようだ。

「しょ・・しょうがないなぁ・・・」

また泣きそうな顔を見せる直也に、理香は仕方なく了承するのであった。

こうして直也に連れられ、理香は住宅街の方に向かうのだった。

 

 

 公太の家は牛島(うしじま)と言って、この辺りでは割と大きな家の息子であった。立派な門構えの前に立つ理香と直也だったが、どうも直也は公太のことが苦手らしく、結局ボールを返すのを理香に頼むと、そのまま逃げるように帰ってしまったのだった。

理香もこれで終わりと思っていたので、無理に留めず、直也を見送りながら牛島家の呼び鈴を鳴らしたのだった。

「はい。どちらさんですか?」

程なくして玄関から中年の男が姿を現した。

「あ・・・あのぉ・・・牛島・・・君、いますか?」

さすがに家の人に公太の名前を呼び捨てにするのは気が引けたのか、無難な苗字で聞いてみる理香であった。

「ああ、公太の友達かい?へえ・・・」

男は理香の事を何やらジロジロ見つめてきた。どうやら公太の父親らしいが、粗雑な息子を訪ねてきたのが意外な美少女だったので、興味を持ったようだ。

「ああ、公太ならすぐ戻ると思うから、中に入って待っていなさい」

「え、あの、ボールを届に来ただけだから・・・」

「いいから、いいから」

そう言って、公太の父親の源次(げんじ)は、理香を半ば強引に家に招き入れたのだった。

源次は理香を居間に通すと、ソファーに座って待つようにいい、自分は隣の台所で何やらごそごそしていた。どうやらお茶でも出そうと用意しているようだ。

「それにしても公太のやつ、いつの間にあんなに可愛い娘と・・・」

源次は台所のドアの隙間から理香のことを覗きながら、息子の交友関係に考えを巡らしていたのだった。

ソファーに座る理香を横から眺め、小麦色の脚に赤いミニスカートといった流れで順番に上の方に目を向けていった。そして、理香の胸の膨らみにふと目を留めた。

「ふむ。小柄な割に出る所は出ておる・・・。ふふっ、公太にはちともったいないな」

息子が息子なら親も親だった。そんな中年のいやらしい品定めをこんな所で再び受けようとは、理香は考えもしなかったようだ。

そうとは知らずに、退屈気味だった理香が大きく背伸びをした。

「おっ・・・!」

源次は目を見張った。理香の着ていたタンプトップは肩紐のついているものだったが、少々脇の下が緩めになっていたのだ。

両腕を上げたために、その脇のあまい部分から、日焼けしていない白い膨らみが半分見えてしまっていた。どうやら理香はブラジャーをしていないようだ。

「う、ううむ・・・。おっ・・・そ、そうだ。こいつを・・・むふふ」

理香の横乳を見て少々頭に血の登った源次が、何やらあたふたとしていた。そしてお盆に乗せたお茶とお菓子を持って理香の所にやってきたのだった。

「さ、さあ、これでもお食べなさい」

源次が差し出したのは外国製の高そうなチョコレートだった。1つしかなかったが小さな包みに丁寧に包装されていたものだった。

「あ、どうも」

甘いものに目のなかった理香は、勧められるままチョコレートを口にした。すこし苦みが効いていたが今まで食べた事のない豊かな味だった。

「おいしー」

「ふっふ、そ、そうかそうか・・・」

それを見て源次は嬉しそうに笑うのだった。そして何か妙な目付きで理香のことをじっと眺めていた。

「え?なんですか?」

さすがにじっと見られつづけて、不信に思った理香が源次に尋ねた。

「あ、い、いや・・・別に・・・」

そう言って、そそくさと再び台所に消えて行くのだった。

「なんだろ?それにしても何か暑いな〜、この部屋・・・」

理香は胸元を引っ張ると、パタパタと服の中に風を送った。しかしその事で胸元をかなり緩くしてしまった事に気付かずにいたのだった。

一方、台所で源次はチョコレートの箱を眺めながら額に汗を浮かべていた。

「ふう・・・。さすがに1つくらいでは面白い事は起きんようだな・・・」

実はこのチョコレートは普通のものではなかったのだ。源次が密かに入手した媚薬入りのチョコレートであった。

「ふっふっふ・・・もっと食べさせたら・・・あの子、どうなるかな・・・?」

それは源次にとっては些細な悪戯のつもりだった。愛らしい顔をした理香が大人の薬にどんな反応を見せるのか想像して、子供のようにワクワクしていたのである。

源次は数十個のチョコレートを無造作にお盆に並べて理香の所に戻ってきた。

「ああ、1つだけじゃ物足りなかろうと思ってな・・・。ほら、まだいっぱいあるよ」

「ありがとう、おじさん。これ、美味しいですよね」

そう言って、結構遠慮なしに高そうなチョコレートをヒョイヒョイと口に入れてしまう理香だった。

「あ、そ、そんなにいっぺんに食べると・・・」

「え?」

「ああ、いや、なんでもないよ。ふ・・・ふふふ」

源次の顔が少々引きつってきた。どうやら相当高価な代物らしい。しかも源次の想像していた変化は、結局理香には起こらなかったようなのだ。

しかし、理香が盆の上の遠くの位置にあるチョコレートに手を伸ばしていくうちに、源次はある事に気付いたのだった。

「(お・・・おっ?)」

見ると、理香が手を伸ばす時に服の胸元の部分が大きく垂れていたのだ。源次はそっと気付かれないように理香の胸元を覗き込んだ。

「おおっ」

「え?なに?」

突然叫んだ源次に、理香が少し驚いた顔を見せた。

「あ・・いや、なんでもないんだ・・・ふっふっふ」

理香が手を伸ばす時に少し前屈みになるのだが、その時源次には確かに見えたのだ。片方だけだが、少女の白い乳房とその先端の桜色の突起物までもが間近にはっきりと。

「あ、わたしったら、あんまり食べちゃ悪いですよね・・・」

「いやいやっ!そっ、そんな事はないっ!す、好きなだけお食べなさい!」

源次は思いっきり否定してチョコレートを理香に勧めた。しかし、差し出した盆をテーブルに戻す時、意図的にチョコレートの位置を理香から離れた位置に全て移動させたのだった。

「そ、そうですか?じゃあ、遠慮なく・・・えへへ」

そう言って理香はチョコレートに手を伸ばしてきた。それもちょっと遠慮深そうにゆっくりと手を伸ばしたため、源次にじっくりと乳房を覗かせてしまう事になったのである。

「お・・おおっ・・・うはは、え、遠慮なくお食べなさい・・・ごくっ」

息子の同級生の・・・しかも理香のような美少女の膨らみかけの乳房を何度も拝む機会を得て、源次は最高に上機嫌になっていた。

「ふう・・・美味しかった」

「そ、そう・・・それはよかった・・・なんなら全部持っておいき・・・ぐふふ」

そう言って源次は満面の笑みを浮かべながら、理香にチョコレートの箱を渡した。なにやら息遣いも荒くなっていた。最後に理香が一番遠くにあったチョコレートに手を伸ばした時など、服の中で乳首が下を向いた乳房が可愛く揺れる様子まで見る事ができたのだから無理もなかった。

「わあ、ありがとう、おじさん」

「いやいや、おじさんも、いいもの見せてもらって・・・」

「え?」

「ああ、お嬢ちゃんのいい食べっぷりをね・・・わっはっは」

源次が嬉しそうな笑いを漏らした。

「あ、わたしそろそろ帰らなくちゃ・・・。おじさん、このボールを公太・・・君に渡してもらえるかな?」

「え?もっとゆっくりしていけば・・・」

「ええ、でも帰らないと・・・ええとカバン・・・カバ・・・あっ!」

何かに気付いた理香は慌てて立ち上がった。

「ああっ!カバン・・・忘れてきちゃった!」

どうやら、さっきの工事現場にカバンを置いてきてしまったらしい。翔のトラブルに巻き込まれ、すっかり忘れていたようだ。

理香は源次にボールを渡して急いで家を飛び出すと、先程の場所へとまっしぐらに走って行くのだった。

しかしこの時、全力で走った事が理香の身体の『ある異変』を促進してしまう事になってしまったのである。一度に大量に摂取してしまった大人の薬によって・・・。

 

 

 理香がカバンを置き忘れた工事現場の石段にたどり着いた時、すでに日が落ちかかっていた。

「はぁ、はぁ・・・」

理香は息を切らせながら石段を登った。しかし、なにか身体の調子がおかしかった。

「はぁ・・・なんか暑いなぁ・・・」

何となく身体が重かったのだ。それに妙に汗が噴き出していた。しかし理香は走ったせいだと思っていたようだ。

石段の頂上近くで、理香はようやくカバンを見つけることが出来た。しかしカバンを拾うと、理香にとっては嫌な声が石段の上のほうから聞こえてきたのである。さっきの男達がまだ何やら話していたようなのだ。

「ひっひっひ・・・しかし、さっきの小娘は最高だったな・・・」

「まったく、良いものを拝ませてもらったわい。ふっふっふ・・・」

「それにしてもガキのくせに、むっちりとしたドテをしてやがったのぉ。ひっひっひ」

どうやら、まだ理香の事で盛り上がっていたらしい。

「(やだ・・・あのおじさん達、まだ私の下着のことを話してるんだ・・・!)」

自分に対する卑猥な話を聞きながら、理香は妙な感じを味わっていた。しかしそれは、さっき感じた嫌悪感とは少し違うものだった。

「それにあの小娘、パンツが濡れて透けていた事に全然気付いてなかったからな・・・へっへっへ」

「(え・・・?)」

隠れながら男達の話を聞いて、理香の心臓がドキンと音を立てた。

「ああ、おかげで割れ目が透けてクッキリと・・・ぐふふ。あれは堪らんかったのぉ。ひっひっひ」

「(え・・・ええっ・・・!!)」

理香は股間を押さえながら更に顔を赤く染めた。男達にそこまで見られてしまった事にかなりの衝撃を受けたようだ。まさか下着がそんな事になっていたとは思いもしなかったからである。

「わしなんか、間近で覗き込んでやったから、割れ目どころか薄っすらとピンク色をした・・・ぐふふ・・・クリっとした嬢ちゃんの可愛いアレまで・・・」

「(ああっ・・・いやぁ・・・!)」

理香はそれ以上聞いていられなかった。

しかし、それでも嫌悪感とは違う奇妙な感覚に理香は囚われはじめていたのだ。それは自分でも信じられない事だったが、男達に大事な所を見られたと知って身体が疼くように熱く火照ってきたのである。まるでそれを喜んでいるかのように。

理香はその不可思議な感じに居たたまれなくなり、耳を押さえながら石段を駆け下りて行くのだった。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。わ、私・・・一体・・・」

理香は先程と同じようにガードレールのところで一息ついた。はげしく息を切らせながら顔を赤らめていた。

自分でも今の状態が良く分かっていないようだった。人に見られて興奮していたなどという事を認めたくなかった理香は、その胸の高鳴りはすべて全力で走ったせいだと思い込もうとしていた。

しかし、そんな理香に追い討ちをかける事が起こったのだ。

「え?」

理香が妙な気配に気付いて下に首を傾けると、汚らしい浮浪者が崖下に立っているのが見えた。崖の所には背の高い草が生い茂っていたのでよくは見えなかったが、先程の浮浪者に間違いなかった。その男は、ちょうど理香の真下から上を見上げるような位置まで近付いていたのだった。

「(あ・・・!)」

理香は男に下からスカートの中を覗かれていることに気付いていた。おそらくお尻が丸見えになっているだろう事も理解していた。

しかし、さっきと違って今度はなぜかそこから逃げられなかったのだ。

「(あ・・・あ・・・)」

理香は男に気付かない振りをして、じっと立っていた。

「(な・・・なんで・・・私・・・逃げないの?)」

理香は自分に必死に問い掛けた。しかし、胸の鼓動は留まるどころか、どんどん大きくなっていくのが分かるのだ。

頭もクラクラしてきた。そして、自分でも気付かぬうちに理香はガードレールの方にゆっくりと身体を向けたのだった。

「ぐほほっ!」

下にいた男が唸るような笑い声を漏らした。今度は少女の『前の方』をじっくり拝む事ができたからである。

「(ああ・・・!)」

男の興奮した声を聞いて、理香の心臓は更に高鳴ってしまった。見られている・・・そう思うだけで例え様のない感情が身体の奥底から湧きあがってくるのだ。

しかも先程とは違い、今度は自分から見せているようなものである。その背徳感が理香を更に追い詰めていた。

「ん・・・!」

理香は唇を噛みながら、そっと脚を開いてみせた。

「ぐふっ・・・ぐふふっ・・・!」

途端に男のむせ返るような声が聞こえてきた。真下から少女の股間を最高のアングルで覗き見ることができて、その汚い顔も緩みきっていた。

「(ああ・・・!)」

理香には男が興奮している事がはっきりと伝わってきていた。自分がどんな目で見られているかもよく分かっていた。しかしそのことが何故か自分自身をも興奮させてしまうのだ。

男の視線が股間に突き刺さる感じがして、理香はゾクっと身体を震わした。

このままではいけないと思いながらもエスカレートしていく感情を押さえられなくなっていく自分に戸惑っていた。しかし頭がぼーっとして、だんだん何も考えられなくなってきていたのだ。

「おーい!理香ぁ!」

そのとき突然自分を呼ぶ声に、理香はハッと我に帰った。

「しょ・・翔?・・・・あっ!」

声の主は翔だった。遠くから理香に手を振っていた。それを見て理香は慌ててその場から離れたのだった。

理香は顔を赤くしながら翔の方へと駆けていった。この時の理香は何か自己嫌悪の塊のような心境であった。

「おい、理香ぁ、公太のボールはどうなった?」

「え?う、うん。もう届けたよ・・・」

なんだかんだ言って、翔も気にしていたようだ。それで今ごろになって戻って来ていたらしい。

「おお、そっかー。あれ?じゃあ理香、あんな所で何やってたんだ?」

「えっ?」

翔に聞かれ、理香は心臓が飛び出しそうになった。

「べっ・・・別に・・・・。忘れ物・・・そ、そうっ、忘れ物を取りに来ていたのよっ」

「ふーん。そっか。じゃあ、帰ろうぜ?」

「う・・・うん」

理香は何となく翔の顔が見づらかった。しかし翔はそんな理香の様子など気にも留めていないようだ。

こうしてその日は2人で帰路についたのだった。

 

 

【 第二章へ 】

 


《注意》

この物語はすべてフィクションであり、登場する如何なる人物、団体、国家、人種、地名及び地域、文化、風習等、すべてが架空のものです。また、男性にとって有利とも受け取れる女性の心情に関する心理描写、及び身体機能の記述は、すべてが事実と異なる誤ったものです。

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